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シャボン玉と花火。 北川悠理

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※このお話はフィクションです。~~~浴衣を着て花火大会に行く。まだ空が明るい、吸い込まれそうだ。髪はまとめた。暑い日々が続いているから、そんな気分になった。誰とも約束はしていない。そんな日があったって良いだろう。到着する。もう花火は始まっている。少し遅れてしまったのかもしれない。普段履かない下駄を探すのに手間取ってしまったからだ。1人だし、諦めて別のサンダルにすれば良かったのだろうか。いや、これで良いんだ。花火なんか本当はどうでもいい。空に咲く、きれいな花。あんなにきれいなものが火でできている訳がない。つい心を奪われそうになるが、本来の目的はこれではないことを思い出す。なぜ、ここへ来たのか。なぜ...
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