TIFの乃木坂選抜登場で巻き起こった阿鼻叫喚

2017年8月7日 07:26

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 週末、東京お台場で開催されたTIF(東京アイドルフェスティバル)。

【こちらも】全国ツアーも大盛況の乃木坂、ファンの質もさらなる向上を

 司会を指原莉乃がつとめ、SKE、HKTといったAKBG、欅坂、乃木坂3期生と言った坂道グループをはじめ、日本中のアイドルが集まる真夏のお祭りで、大変盛り上がっていたのだが、最後の最後になって、出場予定ではなかった乃木坂の選抜メンバーの登場に、会場が一気にヒートアップした。

 乃木坂からは、3期生だけが出演していたのだが、彼女たちのステージの途中、「応援に来たよーー!」という声と共に、白石麻衣、生田絵梨花、齋藤飛鳥らの選抜メンバーが乱入、ノリのいい夏曲『ガールズルール』を披露したのである。

 まさかの予定外の登場に、会場は一気に盛り上がったのはいいのだが、ダイブ、モッシュといった、危険だからという理由で禁止されている行為を始める客が相次ぎ、会場の警備員たちとの壮絶ともいえるバトルに発展してしまった。

 このことに関して、ネット上には「選抜登場はチートすぎる」「今日TIFに来なかった奴は負け組」「まさか乃木坂選抜に会えるとは!」という喜びの声が溢れる一方で、「マナーを守れない乃木坂はフェスに呼ぶべきではない」「何もしていない人も警備員に突き飛ばされた」といった苦情、あるいはネガティブな反応も少なくはなかった。

 以前のニュースでも取り上げたが、ここ最近の乃木坂の勢いは素晴らしいのだが、その一方で一部ファンのマナーの劣化は目を覆うばかりで、そろそろ問題が表面化してきている。

 確かに、会場の反応は、乃木坂の選抜登場で別次元の盛り上がりを見せ、乃木坂の人気の凄さを見せつけてくれたが、こういう迷惑行為が増えてしまうと、悪評も広まってしまう。

 そして、悪評は悪評を呼び、乃木坂全体が迷惑な集団という目で見られてしまうことにもなりかねない。

 もちろん、危険行為をしたのが乃木坂のファンだけであるとは言えない。多くのアイドルが出場しているイベントなので、普段活動しているライブでは禁止されていないダイブやモッシュを、どさくさまぎれにやろうと試みたほかのアイドルファンもいただろう。

 しかし、せっかくの好意……というか、サプライズが、ネガティブなイメージを惹起させてしまうようになるのでは、今後、こういうフェスなどで乃木坂へのオファーが減ってしまう可能性はあるのだ。

 これまで「国民的アイドル」という肩書と共に、隆盛を誇ったアイドルたちの人気が下降していったのは、世代交代の失敗もあるが、身内であるはずのファンの劣化、迷惑行為、犯罪行為によるイメージの低下も影響は小さくない。

 運営やメンバーの手の届かないところでの問題行動をどう防ぐかというのが、今後、乃木坂や次世代の国民的アイドルグループの課題となるだろう。

 もちろん、そんなことに頭を悩ませることなく、暴走してしまうファンが真人間になってくれればいいのだが……。(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る

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